スペックに関してこのページをごらんの皆さん、「スペック」というものをご存知でしょうか。 日本語では「公称性能」と訳されることもあります。 さて、私は趣味の一環に軍事関係があるため、この「スペック」というものを よく見ます。自衛隊の公式サイトにも記載されており、兵器の性能を知る上での手がかりとなるものの一つです。 ですが、私はこの「スペック」というものは全く意味を成さないものだと考えています。 理由はいくつか挙げられますが、順を追っていくと 1、スペックはあくまで開発元や配備先の発表であり、それが真実であるとは限らない。 2、どんなに高いスペックを誇っていても、実戦で性能を発揮できなかった兵器は古今東西腐るほどある。 またその性能を発揮できた例はごく稀である。 3、スペックでどんなに勝っていても、実際に戦争になると後方支援や兵站、兵士の訓練度が物を言う。 4、3の証明として、スペックで勝っているはずの兵器がスペックで劣っているはずの兵器に負けた例も腐るほどある。 このようなところです。細かく言うと 1、兵器というのは元来機密にされるものです。中でも装甲の厚さだとかミサイルの射程だとかは実際の数値を公表してしまえばそれに対応した戦術や戦略を立てられてしまい、アドバンテージが減ります。 また実際に真実と違う発表値だったものとして、「戦艦大和」が挙げられます。この戦艦には46cm砲が搭載されていたのですが40.6cmとされていました。40.6cmだと油断させておいて、実際は46cmであれば相手の意表をつくことができるからです。このように実際の性能と違うことは珍しくありません。 2、これは例えば構造が複雑で前線での過酷な状況に耐えられなかったり、技術が追いつかなかったりした例です。またスペックの作成は、「最高の環境」を整えた上での作成のため、必然「劣悪な環境」である戦場では性能が落ちます。有名なところに旧日本軍の「飛燕」や「彗星」といったものがあります。 兵器は戦争で使うものだから、実戦で役に立たなければ仕方が無い、ということです。 3、「後方支援」というのは、戦闘機の世界で言えばレーダーサイトや、AWACSと呼ばれる空飛ぶレーダーサイトによっていち早く相手を見つけたり、電波妨害を行って相手のレーダーの能力を低下させることです。 「兵站」というのは兵士の食料確保だったり通信だったり整備だったり、直接戦闘は行わないものの後方で支える役目のことです。 これらが絶えれば不利になることはよく分かると思います。実際に太平洋戦争でも日本軍は「兵站がうまくできなかったから負けた」とも言われています。 訓練度は、簡単に言えばゲームの初心者とやりこんだ人のどっちが強いかといったところですね。 4、最近の話では、F-16という戦闘機とMiG-29という戦闘機があります。スペックではMiG-29が強く、訓練でもF-16相手に何度も勝っていました。 ところがいざ実戦となればMiG-29はF-16に負け続け、このようなことがよくあります。 以上のようなことから私はスペックを信じておらず、専ら実績を主眼にして語っていきます。 ただ飛行機を紹介する時にはスペック出します。悪しからず スペックの一例 航空自衛隊F-15J戦闘機 ジャンル別一覧
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